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2017/01/19


鍵が見つからない
鞄に手を突っ込んで掻き回す
いつもいつも何故どこかへ行く
さっき買った豆腐を
一つだけの買い物だしとそのまま鞄に入れた
掻き回した拍子にフィルムが破れたみたいで
ああ

エレベーターで今晩はと挨拶する
ハンカチで挟んだパックの豆腐を手に持っている
もう

逆さにして鞄の中身をぶちまけた
ソファに床にあらゆる物が全部出た
謎の飴玉よれよれの絆創膏まで
ごちゃごちゃとまるで頭の中身のようで
見たくなくて炒めたキャベツを寒い台所で食べた
タブレットの画面では若者が歌っている
やりたい事を始めましょうと歌っている

あの頃あった根拠のない自信とか
無尽蔵に溢れ出るうねりとか

今では鼻風邪が治りかけのリスク管理のできないただの大人

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自由詩 | Comments(3) | Trackback(0)
2016/06/24

ふるえのあと



人々は移動し訪れては去っていく
咲いた花たちにそこで散るよう念を押す

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自由詩 | Comments(0) | Trackback(0)
2015/04/03

春の嵐


ひううと風が鳴る
一斉に枝が振り回されて花弁が渦巻いた
裂いた羊皮紙の向こうに薄く透けた月が見る間に滲んで流されていく
スマートフォンで自分の顔を照らしながら夜道を歩く人々
遠くに119のサイレンが行く

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自由詩 | Comments(3) | Trackback(0)
2015/03/27

はざま


とふ とふる つふる 波よ

冴え冴えと 蒼く 月が昇る

とふ とふる つふる 波よ

渡る声を連れてゆけ

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自由詩 | Comments(0) | Trackback(0)
2015/02/16

流れゆくもの


流れていく
星が
幾つもの欠片が

輝いて
飛んていく
風に乗って飛んでいく

見えるもの
見えないもの
つかまえようとしたら
指の間からさらさらと消えた
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自由詩 | Comments(2) | Trackback(0)
2015/02/05


最上階にある社員食堂で
焼きそばを噛んでいる
窓の外はすっかり雪模様で
綿を細かく千切ったような雪が
斜めにふわふわとしかし毅然と降っている
それが一瞬動きを止めかき回されたかと思うと
すぐさま方向を変えて今度は空へ昇っていく
大きな窓ガラスには天井の照明が写り込み
それだけではまるで心許なく見える幾つもの小さな丸い灯りが
空の向こうまで続いている

すべてを覆い尽くしてしまえばいいと願うのは
人間の業を見たくないという身勝手からか
座り込んで動けないのは誰

幾つもの水平線を雪が描き
ガラスの向こう側に張り付いた滴が震えている
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自由詩 | Comments(2) | Trackback(0)
2014/09/23

そらのぼく


そらのぼくはわらってる
そらのぼくはいつもゆかい
りょうてばんざいはしってる
ふわふわくものもっとうえ

ぱっとひらいた
はねがひらいた
ぱたぱたとぶよ
たまごがうくよ
なかからなにがでてくるのかなあ

ひらひらちょうちょがとんでるよ
おいかけっこ
おいかけっこ

ぽっかりあなからすべりだい
ぼくはきめたよママにきめたよ
パパはなきむしだってしってるよ
おおきくいきをすったなら
3 2 1 えいっ
にこにこぼくがとうちゃくだ
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自由詩 | Comments(11) | Trackback(0)
2014/08/17

黒い夜


明かりを灯し闇を作る
闇に闇が集まるように

黒い鳥が嘴を開けたまま墜ちている
その向こうで黒い虫たちの羽が散る中を人が這っている
黒い血を吐き出しながら皮膚のずる剥けた真っ赤な背中が蠢く黒い地面に埋もれていく
耳の中を鼻の中を空気を求めて開いた口の中の舌の上を喉の奥を大小の黒い虫が這っていく
くぐもった声が低く上がり途切れた
開けた右目が食い尽くされやがて黒い塊は動かなくなった

怖い物見たさで薄目を開けた
すぐに閉じて見ない振りをした
見なければ見えない黒い夜
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自由詩 | Comments(6) | Trackback(0)
2014/08/11

言の葉の現れないこと


私の中には言葉が無い

言葉が無いのは毎日同じ事を考えているからだ
言葉が無いのは毎日同じ場所に留まっているからだ
言葉が無いのは同じ毎日を繰り返しているからだ
言葉が無いのは同じ問いを繰り返しているからだ
同じ問いを繰り返してしまうのは

違う答えがあるかも知れないと期待してしまうから
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自由詩 | Comments(4) | Trackback(0)
2014/08/10

空から降る毒


その昔、牛乳を注ぎ入れたホーローカップを石油ストーブの上に載せ置いた
牛乳は温まり吹きこぼれてストーブの天板があっという間に焦げ付いた

蛋白質の焦げた匂いというのは実に耐え難い、なんとも形容し難い嫌な匂いである

空が殺意を抱けば逃げることは難しい
憎しみが空から降ってくるのだ
髪に顔にシャツにスカートにズボンにようやく手に入れた新しい靴に
それは降り注ぎ降り注ぎ
染み込んで皮膚を通り抜け心臓を止める酷い毒なのだ
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自由詩 | Comments(8) | Trackback(0)
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