FC2ブログ
2014/08/17

黒い夜


明かりを灯し闇を作る
闇に闇が集まるように

黒い鳥が嘴を開けたまま墜ちている
その向こうで黒い虫たちの羽が散る中を人が這っている
黒い血を吐き出しながら皮膚のずる剥けた真っ赤な背中が蠢く黒い地面に埋もれていく
耳の中を鼻の中を空気を求めて開いた口の中の舌の上を喉の奥を大小の黒い虫が這っていく
くぐもった声が低く上がり途切れた
開けた右目が食い尽くされやがて黒い塊は動かなくなった

怖い物見たさで薄目を開けた
すぐに閉じて見ない振りをした
見なければ見えない黒い夜
にほんブログ村 ポエムブログへ
自由詩 | Comments(6) | Trackback(0)
Comment
痺れました。このイメージ。

幻想的で頽廃的であり、啓蒙思想を表しているようでもあり、さらに「明かり」を原爆と捉えると
被爆後のようでもあり…。
私としては重ねて読みました。

明かりが灯り、気付かないでいた闇が闇として姿を現わし、落ち、沈んでいくものが現れる…。闇の欠片のような虫が喉の奥に入ってゆく。
その光景が「明かり」を灯したであろう者の
薄く開いた目に収束されて…。

私は凄いのを読むと頭と体が痺れます。多分、優れた作品を見たときにおこる法悦とかいうやつです。

『黒い虫たちの羽の散る中…』……昨夜読んで痺れ、今朝読んで、また痺れる…

うーん……やはり、藤乃さんは凄い。
No title
毎夜のように
私の姿を見ようと
明かりを消していたのは
あなただったのですね。
あなたが描くほどのは
おぞましくはないのですよ(笑)。
むしろ 美しくさえある と感じられるはずです(!)。
悲しみの向こう側には 悲しみが無い様に
夜の向こう側にも 夜はないのでしょう。
No title
あなたが描くほどのは → あなたが描くほどには
No title
>>ユウさん

UPした後に対詩が必要と気づきました(とても作れそうにありません)。
同時に、詩作という作業をするには自分は少し覚悟が足りないことにも気づきました。
ユウさんのほうが100倍スゴイです。
頑張ります。


>>OneSegさん

人違いです(笑)
こんにちわ^^
長い間生きて来て、まだ闇の中の闇と言うものを見た事が無い私。
で、貴女のブログや「代替品」の詩から、闇の中の闇を感じ取ろうとするのですが、
救い様の無い闇と言うものを、半分も理解出来ない><
闇の中の闇を見る覚悟が出来て無いと見える。まだまだ自分は甘い!(喝)(笑)
No title
そうですねえ。
その人が「闇」と表現するものがなんであるかは人によって違うでしょうし、他所に最上級を探さなくてもいいような気がします。
私の中では、所謂愛だとか悲しみだとか喜びだとかそれらと同じ場所にあって、根源は一緒です。
特別なものではないから、一層怖いです。

管理者のみに表示