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2014/08/10

ある夏の日


らならならなら うららの午後に
はらはらふらら 花びらちるよ

ごおおとわたる 風わたる
マントかけぬけ 河になる
ぐるぐるまわって アブラゼミ落ちた
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自由詩 | Comments(3) | Trackback(0)
2014/07/28

夏の街


スーパーで慎重に買い物をしておきながら社員食堂で安いラーメンを啜る
ヤキが回ったとはこのことだ
22階の窓から広がる青空に積乱雲の泡立つ様を眺め
地面にびっちりと張り付いた瘡蓋のような建物の影で今日の暑さを知る

遠くにヘリコプターが行く
鳥はどこにもいない

見下ろす街並みは小石が撒き散らされた広大な砂漠のように見える
巨大なシャベルでガガガと掬ったなら少しはすっきりするだろうか
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自由詩 | Comments(5) | Trackback(0)
2014/07/19

不明の理


自家製のレモンサワーに豆乳を注ぐ
スプーンでくるりとかき回すととろりとなって
コップ1杯をごくごくと飲んだ
その晩 遠くの国で飛行機が落ちた
ミサイルが飛んできて真っ二つになった
もうずっと壊れかけている世界の中で
何も起こっていないかのような顔をした人たちに紛れて
何も起こっていないような顔をして過ごしている自分
屋根も壁もベッドも食べ物も奪われた人たちが
手の中の小さな機械に「help」と打ち込んでいる時に
屋根も壁もベッドも食べ物もある場所で
同じ機械で小人のアニメを見ている
鞄の中には線量計があり玄関には水が積んである
この何重ものギャップをどう埋めたらいいのかもう私にはわからない
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自由詩 | Comments(11) | Trackback(0)
2014/06/30

シュプレヒコール


嘲りと共感と無関心の中で
彼は焔に包まれた

毎日明日ばかりを夢見ている
部屋に積まれた幻を
夜中にそっと駐車場の隅に捨てている
昨日を思い出せるか
足元が見えているか
今吹いている風がわかるか
君は現実を生きているか

シュプレヒコールの波
上げずにいられない声を上げ
シュプレヒコールの波
挙げずにいられない拳を挙げ
沈みゆく時代を押し返そうともがく
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自由詩 | Comments(4) | Trackback(0)
2014/06/22

微熱


充電回路が詰まっている

コーヒーショップで本を読みながら
凝り固まった首や肩を揉みほぐす
背中が痛み身の内が熱い
少し熱がありそうだ
さっさと帰って横になった方が賢いとわかっていても
今日は他人の中に紛れていたい曇り空

此処から手を振るのだと自分で引いた線の向こうにある
近いようで一番遠い場所に憧れていた昔
夢見る頃を過ぎた今もあの気持ちを
上手に作れた苺のジャムのように
いつまでも大事にとっている
こんな日には少し思い出す
一生懸命だったあの頃の自分を

すっかりさぼり癖の付いた今の自分を
雑踏の中で嗤う

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自由詩 | Comments(0) | Trackback(0)
2014/06/16

人々


コロシアムに花火が上がる
歓声とともに旗が掲げられ
人々が手を振りながら歩いている
にこやかに 楽しげに 誇らしげに
周囲の歓声が一際大きくなる

人々の怒号が大きくなっていく
拳を振り上げ厳しい顔つきで父親たちが叫ぶ
子供を抱いた母親たちが煙った街を行く
水で打たれ 警棒で打たれ 銃身で打たれ
それでもなお人々は退かない

世界は分裂している
人々は円から円を器用に渡りながら生きている
苔生した木の根を避けながら
きれいに掃除されたタイル張りの道を選んでいる
用意された選択肢しかない世界で
何でも好きに選べると喜んでいる

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自由詩 | Comments(0) | Trackback(0)
2014/06/13

雷雨


街は雷雨に見舞われた
大に小にあまたの龍が押し進んで行く空の下で
私は鱗の向こうに今宵現れるだろう月を見ていた

考えてみれば随分と長い間木の上にいる
降りてもいいのだけれど
ぼんやりと迷っている時は
天へ向かって真っ直ぐに左手を伸ばす癖がある
何かが降りてくるような気がするのか
何かと繋がろうとしているのか
自分でもよくはわからないけれど
それなら空に近い方がいいだろうと思う
伸ばした指の先は何にも届くことはないのだけれど

龍たちは私に一瞥もくれずに去って行った
私は木の上で一人夜の帳が下りるのを待つばかりだ
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自由詩 | Comments(0) | Trackback(0)
2014/06/10

ひとりごと


空が全部鏡だったら絶対吐く
 
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2014/06/09

跳ねる(改訂)


カラスは歩く トコトコ歩く
ハトも歩く トコトコ歩く
スズメは跳ねる ピョンピョン跳ねる
ぼくも跳ねる ピョンピョン跳ねる
そうしてタカタカ走って コロンと転ぶ

泣かないよ
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自由詩 | Comments(0) | Trackback(0)
2014/06/07


私は言葉を持たない
どうでもいい会話はどうでもいい人とはできない

雨が降る
雨の中をスニーカーでばちゃばちゃと歩く
道の上のあまり水の溜まっていない所を見極めながら歩くのはとても面倒臭い
ビニール傘は前が見えて便利だ


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自由詩 | Comments(0) | Trackback(0)
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